2010年09月21日
「moss」のデザイナー①~Bill Moss
先日の第4回mos'S'R九州ミーティングの際に、zono氏より貴重な資料を複数いただいた。
まず、1993年の「mossカタログ」のコピーと
このカタログに添付されていたのであろう「moss news letter 1993 vol.2」。
この2つから、いろいろな発見があったんで、自分なりの見解を…。
Bill Moss…言わずと知れたテント界の大御所。
93年のカタログには彼以外のデザイナーの設計したものには、名前が入っているが、
デザイナー名が入っていない幕体は
「StardomeⅡ」、「StardomeⅢ」、「Olympic」、「Outland」、「Starlet」、「Stargazer」、「Encore」、「12Parawing」、「19Parawing」の9つである。
彼は「テントは人が中に入ることのできる彫刻である」と言っていたそうである。
彼の言う「彫刻」とは、「人の手によって作られるもの」と考えて良いであろう。
だから、その「人工物」である「彫刻」を自然の中に置いたとき、あるいは、その中に入って過ごすとき、
自然に溶け込ませようと、また、気持ちが落ち着けるように、色彩にも腐心したように思われる。
トリムの色は年代によって、黒であったり、バーガンディであったり、赤であったりするが、
ベースはあの「ベージュ」(人によっては「タン」)。
ただし、その人工物を建築物として際立たせるときには、その配慮は一切無視する。
「シドニー」がそうである。オーストラリア・シドニーの世界遺産「オペラハウス」に
触発されて作ったそうだが、自然の中に置くには、あまりにも無理なフォルム。
しかも幕体の色のベースは空色。
明らかに、どこにあったとしても周りに溶け込むことができない!
ある意味、「ランドマーク」として作られたのであろう。
彼、Bill Mossは、テントを自然の中に、いかに融合させるか、
逆に、いかに際立たせるかを常に考えていたデザイナーであると言える。
まず、1993年の「mossカタログ」のコピーと
このカタログに添付されていたのであろう「moss news letter 1993 vol.2」。
この2つから、いろいろな発見があったんで、自分なりの見解を…。
Bill Moss…言わずと知れたテント界の大御所。
93年のカタログには彼以外のデザイナーの設計したものには、名前が入っているが、
デザイナー名が入っていない幕体は
「StardomeⅡ」、「StardomeⅢ」、「Olympic」、「Outland」、「Starlet」、「Stargazer」、「Encore」、「12Parawing」、「19Parawing」の9つである。
彼は「テントは人が中に入ることのできる彫刻である」と言っていたそうである。
彼の言う「彫刻」とは、「人の手によって作られるもの」と考えて良いであろう。
だから、その「人工物」である「彫刻」を自然の中に置いたとき、あるいは、その中に入って過ごすとき、
自然に溶け込ませようと、また、気持ちが落ち着けるように、色彩にも腐心したように思われる。
トリムの色は年代によって、黒であったり、バーガンディであったり、赤であったりするが、
ベースはあの「ベージュ」(人によっては「タン」)。
ただし、その人工物を建築物として際立たせるときには、その配慮は一切無視する。
「シドニー」がそうである。オーストラリア・シドニーの世界遺産「オペラハウス」に
触発されて作ったそうだが、自然の中に置くには、あまりにも無理なフォルム。
しかも幕体の色のベースは空色。
明らかに、どこにあったとしても周りに溶け込むことができない!
ある意味、「ランドマーク」として作られたのであろう。
彼、Bill Mossは、テントを自然の中に、いかに融合させるか、
逆に、いかに際立たせるかを常に考えていたデザイナーであると言える。